注目を浴びるバリアフリー賃貸

高齢者や障がい者、怪我をしている人が生活をする上で、不自由さを感じる障壁を取り去ることをバリアフリーと言います。賃貸業界が現在、注目しているのがこうした視点を取り入れたバリアフリー賃貸です。これは、ただ単に床の段差をなくすだけではありません。生活者にとって優しいという観点を十分に取り入れた賃貸物件が、バリアフリー賃貸となります。

段差がなく、手すりがついている玄関や廊下、フラットな床のリビング、手すり付きのトイレといいった住まいの設備が整ってこそ、バリアフリー物件と言えるのです。浴室での転倒を防ぐため、特殊な床材を使ったり浴槽を浅めにするといった工夫もあります。現在はまだ、物件数そのものは多くはありません。ですが、今後大いにニーズが期待出来る物件と言えます。

バリアフリー賃貸物件が比較的集中しているのは、政令都市のような都市部の地域に見られます。間取りは2LDKや1LDKが多く、間取りが少ない住まいに人気が集中しているようです。通常の物件であっても、生活しやすさを意識した物件であるかどうかをチェックすることで、住みやすさが格段にアップします。リビングの床は滑りやすくないか、段差や出っ張りなどはないか、洗面所はレバー式かどうかといった視点を常に持ちましょう。

自分だけではなく、一緒に入居する家族のことも考えることで、より生活のしやすさがイメージ出来るはずです。自分でも気がつかないところに、バリアは存在するものですから、見学は必ず行うべきと言えます。